Production Equipment
最初に成形工程前のゴム材料を加工する設備をご紹介します。
| 設備名 | メーカー | 数 |
|---|---|---|
| 14インチロール機 | 野島機械製作所 | 1基 |
| スリッター機 | (有)三伸工業所 | 1基 |
| 裁断機 | (有)三伸工業所 | 1基 |
| 保冷庫 | ホシザキ(株) | 2基 |
ゴム材料をシート形状に加工する機械です。表面を滑らか且つ、均等な厚さに加工していく配慮が求められます。弊社では主に端材や客先支給材を「再練り加工」用として使用しています。
シート形状ゴムを一定幅にカットする機械です。
スリッターでカットされた材料を更に規定重量に入るように送り幅を微調整しながらカットする機械です。ここで重量管理を丁寧に行うことで歩留まり改善につながります。
ゴム材料を貯蔵するだけでなく、加硫反応を遅らせ、安定した品質を長く保つ効果があります。特に夏場の暑い時期で使用期限の短い材料に効果を発揮します。
ゴム製品の製造方法はいくつかありますが、代表的な方法が「プレス加硫成形」という方法です。熱板を備えたプレス機に金型が取り付けられ、その金型に材料を仕込み、ある一定の圧力、温度、時間をかけることで製品が作られます。
| 設備名 | メーカー | 数 |
|---|---|---|
| 手動37ton/コンプレッション成形機 | (株)神藤金属工業所 | 3基 |
| 手動70ton/コンプレッション成形機 | (株)神藤金属工業所 | 3基 |
| 真空35ton/コンプレッション成形機 | PAN STONE | 1基 |
| 真空150ton/コンプレッション成形機 | NOKフガクエンジニアリング(株) | 4基 |
| 真空200ton/コンプレッション成形機 | NOKフガクエンジニアリング(株) | 1基 |
| 真空200ton/コンプレッション成形機 | PAN STONE | 10基 |
| 真空200ton/インジェクション成形機 | 三友工業(株) | 6基 |
ここではゴム製品の品質生産を確保するために欠かせない設備をご紹介します。
| 設備名 | メーカー | 数 |
|---|---|---|
| 金型洗浄機 | (株)不二製作所 | 1基 |
| 二次加硫機 | 新豊科学器械(株) | 2基 |
| 製品打ち抜き機 | NOKフガクエンジニアリング(株) | 1基 |
金型の汚れをショットブラストによって除去する機械です。弊社では金型保護の観点から媒体にはプラスチックビーズを使用しており、金型精度の維持が長く保たれています。
一次加硫(コンプレッション成形)済みのフッソ、シリコン製品を高温で数時間から数十時間、空気加熱させる装置です。この処理により耐熱性や弾力性が向上し、品質の安定化が図れます。
製品の内径外径をピンで自動で打抜くことにより、仕上工程を実現させている機械です。人手による仕上と違い、ゴムに均等な力がかかるため、バリ残りがなく手直し作業が軽減します。
Test and Measurement Equipment
ゴムを工業用製品として安心して使用する為にはゴムの特徴を具体的に知る必要があります。例えば「どれくらいの硬さ?」「引張ったらどれくらい伸びる?」「引張るときの強度は?」、「どこまでの高温に耐えられる?」、「どんな液体に浸したら膨張する?」といったことを性能として「数値」に落とし込む必要があります。 ここでは、そのようなゴムの性能を知るために、富士シールが保有している試験機、測定設備をご紹介します。
| 設備名 | メーカー | 数 |
|---|---|---|
| 引張伸び試験機 | (株)東洋精機製作所 | 1基 |
| 未加硫ゴム試験機 | (株)東洋精機製作所 | 1基 |
| 微小硬度計 | ウォーレス | 1基 |
| 比重計 | (株)イシダ | 1基 |
| 耐油試験機 | (株)東洋精機製作所 | 1基 |
| オゾン試験機 | スガ試験機(株) | 1基 |
| 画像寸法測定器1 | (株)ミツトヨ | 1基 |
| 画像寸法測定器2 | (株)キーエンス | 1基 |
| 3Dスキャナ型 三次元測定機 | (株)キーエンス | 1基 |
| 耐熱試験機 | (株)東洋精機製作所 | 1基 |
加硫ゴムの常温での物性(引張強さ、伸び)を試験する装置です。試験用テストピースを作成することで比較データの取得ができます。
未加硫ゴム(生ゴム)をコンプレッション成形と同様に一定温度、圧力、時間をかけ、加硫反応の状況を試験する装置です。成形条件設定に役立てる他、ゴムの種類によって反応状況に違いがあることから、異材判別の品質管理にも役立っております。
加硫ゴムを自動で硬度測定(単位:国際規格IRHD)する装置です。2mmほどの薄いゴムでも測定可能なため、ゴム試料だけでなく製品測定し、相対評価に役立てることができます。
ゴムの比重を測定する装置です。ゴムには様々な薬品が配合されており、配合内容によって比重も変わることから、異材判別管理に役立っております。
ゴムを規定された液体に一定温度で一定時間浸漬させる装置です。この試験後に、硬度、引張強さ、伸び、体積の変化を測定し、浸漬した液体に対する耐性を調査します。
ゴムに一定時間空気中よりも濃いオゾンを浴びせてオゾン耐性を試験する装置です。天然ゴム、NBRはオゾンに弱いため、この試験を行うと硬化し多数のひび割れが発生します。
ゴム製品を二次元で寸法測定する装置です。
200mm×170mmの範囲で測定することができます。
ゴム製品を二次元で寸法測定する装置です。
多数個を自動で測定する機能があり、206mm×106mmの範囲で測定することができます。
ゴム製品を3次元非接触で測定する装置です。寸法だけでなく、体積面積、幾何公差測定が可能で、リバースエンジニアリングにも活用できます。測定範囲はφ300mm×H200mmです。
ゴムを一定温度(高温)で一定時間空気加熱して、老化を促進させる試験機です。この試験後に、硬度、引張強さ、伸びの変化を測定し、熱に対する耐性を調査します。
automatic inspection machine
近年のIT技術の進歩は目を見張るものがあり、特にAIによる画像処理技術は大きく進んでおります。今まで人手を借りなければできなかったことが自動で正確に、且つ大量に行えるようになり、大幅な生産性向上が可能となりました。このような進歩は昨今から言われている「労働人口減少問題」に対する一つの解決策といえます。ここでは、そのような問題解決に取り組んだ「外観自動検査機」をご紹介いたします。
| 設備名 | メーカー | 数 |
|---|---|---|
| 外観自動検査機 | (株)ダイハン | 1基 |
ゴム製品の外観検査を自動で検査する装置です。時間当り2500個の検査能力があり、24時間稼働させた場合、約10人分の検査量をこなすことができます。また、検査後は製品を計数し、規定梱包数に分けてくれるため、出荷作業の大幅な軽減も図られております。